【野生の技】 ◇Tips お読み下さい
11. [文献].ヒグマ 2002.03.19
【共存の具体策(P.65より)】
ヒグマは現在(1990年代)北海道には全道面積の約50%の地域に1,880頭(出産前の12月)から2,285頭(出産後の2月末頃)生息していると推計される...(中略)
「北海道にはクマがいて当たり前」という自覚が必要である。
【特徴・注意点】
- 雑食性で肉食の傾向が強い
- 動作は非常に機敏
- 昼夜を問わず活動できる視力を有する
- 聴力に優れ音に対して敏感
- 人間に対し強い警戒心を持つ
- 孤独性の強い動物なので、原則的に群れない(例外は母子クマと発情期の雄雌ペア)
- 一度ヒグマに取られた物はヒグマの所有物。取り返すのは自殺行為
- 北海道のヒグマは11月20日-12月20日頃に冬ごもりを開始する
- 北海道のヒグマは3月中旬-5月上旬頃に冬ごもりを終了する
- 北海道のヒグマの発情期は5月下旬-7月上旬
- 北海道のヒグマは冬ごもり中の12月-2月頃に出産する
- 冬ごもり中は半睡と覚醒を繰り返しているので、越冬穴から飛び出してくる可能性あり
- 北海道のヒグマが一般人(猟師を除く)を襲う確率は約2000分の1頭
- 聴力の敏感さと人に対する強い警戒心ゆえ、注意すれば遭遇する可能性は低い
- クマの出没地に入る時は必ず鳴り物と武器になるものを携帯して行動する
- クマよけスプレーは有効に使用できない可能性が高い(武器を携帯する方が良い)
- 常に鈴を鳴らす
- 5分に1回ぐらい大声を出す
- 大声で歌う
- この段階ではヒグマを無用に刺激しない
- 絶対に気合い負けをしない
- 静かにヒグマから離れる。(退去し横に避ける)
- 背を見せたり走って逃げては絶対ダメ
- 走って逃げると必ず襲ってくる
- 冷静になるために「どうしたお前」など穏やかにクマに話しかける
- 大声を出して叱りつけたり、笛を吹いたりする
- 線香花火や爆竹などで威嚇するのも有効
- 威嚇しながら一進一退を繰り返しヒグマから離れる
- ヒグマの気をそらすために、持ち物や落ちている小石や小枝などを投げる
- ザックを投げる場合、後から回収することを絶対に考えない
- 武器を手に取り、格闘することを決意する
- ナタが最も良いが、ピッケルやスコップ・ストックなども有効
- なければ落ちている小枝や小石を拾い持つ
- 大声で威嚇しながら立ち木等を挟んでヒグマと対峙する
- 気合いを入れ直す
- この段階で「死んだ振り」をするのは自殺行為
- 怯まずに大声をあげながら反撃する
- 顔やノドもとを中心に攻撃する
- 殴られたり齧られたりしても、気力の続く限り諦めずに反撃する
- ある日 森の中 クマさんに 出会った
花咲く森の道 クマさんに出会った - クマさんの 言うことにゃ お嬢さん お逃げなさい
スタコラサッサッサーのサー スタコラサッサッサーのサー - ところが あとから クマさんが ついてくる
トコトコトーコートーコートー トコトコトーコートーコートー - お嬢さん お待ちなさい ちょっと 落とし物
白い貝殻の 小さなイヤリング - あらクマさん ありがとう お礼に 歌いましょう
ラララララーラーラーラーラー ラララララーラーラーラーラー
※参考
「ヒグマ−増補改訂版」門崎充昭・犬飼哲夫 北海道新聞社 \1,800 ISDN4-89453-115-1
「北海道野生動物研究所」※門崎充昭氏の職場のWebサイト
「ヒグマについて」大雪山国立公園連絡協議会
「童謡:森のクマさんの謎に迫る」大(だい)さん