【野生の技】 ◇Tips お読み下さい
16. [調査].消費カロリー 2002.04.08
消費カロリー
- 基本的新陳代謝(呼吸や血液循環など)の維持だけで、消費カロリーは1時間70kcal
- 座っているだけの場合:消費カロリーは1日1,700kcal(※身長170cm体重70kg)
- 一般的な場合:1日2,400kcal。脂質50-70g,タンパク質70-100g,糖質370g
- 激しく動く場合:1日4,500kcal。糖質640g,脂質100-150g,タンパク質140-174g
- 立ったり座ったりなどの軽い運動で、消費カロリーは1時間あたり45kcal
- 歩行8時間の登山で、消費カロリーは約3,000〜3,500kcal
- 酸素消費量が増大すると、心臓と肺に負担がかかり、その分かなりのカロリーを消費する
- 激しく動いた場合、たくさんのエネルギーが必要で、酸素を大量に取り込まなければならない
- エネルギーは食べ物からだけでなく、酸素からも摂取できる
- 1kcalで1gの水の温度を1℃上げる
- 食事からとるエネルギーの主要源
- 体内にはあまり備蓄できない
- 吸収しやすく、消化に多量の水を要さない
- 脳は糖質を大量に消費するので、不足すると脳の働きが鈍くなりボーっとする
- 糖質1g=4kcal
- 糖質:砂糖,シロップ,蜂蜜,糖蜜,果物などに含まれる(※ブドウ糖タブレット)
- でんぷん質:穀物,混菜類,塊茎に含まれ消化と共に糖質に変化(※フランスパン,米)
- でんぷん質は冷水に溶けないが、加熱すると溶解するので、混菜や塊茎は火を通す
- でんぷん質は消化スピードが遅いが、その分腹持ちがする
- 糖質を消化する時、多量のビタミンやミネラルを消耗する
- 脂質はエネルギーの貯蔵庫
- 脂質の消化には時間がかかり、多量の水が消費される
- 脂質は身体を暖め、断熱効果を持ち、内蔵を保護する
- 人間は体重の5%以上の体脂肪を備蓄
- 脂質1g=9kcal
- 例)体重60kgの場合:60,000g×5%×9kcall=27,000kcalを備蓄している
- 水があれば食べ物がなくても、体脂肪を燃やすことにより2-3週間は生存可能
- 脂質は、動物,魚,ミルク,木の実等に含まれる
- タンパク質(各種アミノ酸)は身体の成長や組織再生に必要不可欠
- タンパク質1g=4kcal
- タンパク質は、肉,魚,卵,乳製品,木の実,穀物,豆類,キノコ等に含まれる
- 動物性タンパク質は、人間の身体が必要とするアミノ酸を全て含む(※かつお,豚モモ)
- 植物性タンパク質は、一種類だけでは不足なので何種類か組み合わせて摂取する
- 体重が30%落ちると、糖質や脂質だけでなくタンパク質も燃やし始める
- 例)体重60kgの場合:60kg×70%=42kgまで落ちると身体の各機能が大幅に低下する
- 人間の体は75%が水
- 体重の軽量化をはかる
- 荷物の軽量化をはかる
- 一般的には時速4kmで歩くと、エネルギーや酸素の消費量が最小限になる
- 登山では時速3kmで歩くと、エネルギーや酸素の消費量が最小限になる
- 多くの酸素を取り込めるように、心肺機能を高める
- 常に一定の速度で、歩幅は狭くして歩く
- フォームやコースどりや技術などで効率良く歩く
- 背負いやすい機能を持つザックを選ぶ
- ザックのパッキング技術を磨く(左右のバランス,重心を背中の中ほどにする)
- 少しづつ継続的に栄養補給するのが効果的
- 行動食は消化吸収が良くすぐにエネルギー源となる糖質を主体に摂取
- 行動食を酒のつまみと代用するのが合理的
- 朝食:消化し易く即エネルギー源になり易いもの
- 軽量かつ手軽なアルファ化米を積極的に利用する
- 脳が必要とする速効性のある糖質だけを適宜補給し、後は体脂肪を燃やすことで対応
- 脂質・糖質の双方を有する(糖質を油で揚げた)ものがベスト(※バナナチップ)
- ビタミンやミネラルは、不足しがちなので適宜摂取する
※参考
「食山人ノート1」涸沢貴族さん
「運命の雪陵」神長幹雄 山と渓谷社 2001.01.10 \1,500+tax ISDN 4-635-17150-7
「野外のエマージェンシー・ブック」大蔵喜福 地球丸 2000.03.15 \1,000 ISDN4-925020-56-0
「サバイバル」少年飛天倶楽部:紫音飛星丸さん(※リンク切れ)
12. [調査].低体温症(疲労凍死)
14. [道具].旅グッズ(飲食関連)【飲食物】
15. [雑文].非常食